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> 酒のことわざ集

ワインの基礎知識
酒のことわざ集
酒は百薬の長
酒は、適正飲酒を心掛ける限り、ストレス解消、食欲増進など、薬では得られ ない多くの利点を持っている。しかし、一歩誤れば、「酒は百毒の長」という、 全く反対の意味のことわざもある。
酒は飲むべし、飲まるるべからず
酒は飲んでも良いが、酒に飲まれてはいけない。飲むならあくまで、適量の範 囲内で、ということ。
酒、人を飲む
過飲のいましめ。アルコールの麻痺作用により、深酒は人の心身の正常を失わ せる。
酒は詩を釣る針
酒を飲むと、気分が高揚し、芸術的感興がわく。転じて良い事を思いつくの意 にも用いられる。
酒は天の美禄
酒は天からのすばらしい賜りものの意。酒の美味をたたえる意味にも用いる事 がある。
酒に痛む
酒で身体をこわす。また、泥酔するの意にも用いる事もある。
酒に十の徳あり
酒には、「百薬の長、寿命を延ばす、旅に食あり、寒気に衣あり、推参に便あ り、憂いをはらう玉ぼうき、位なくして貴人に交わる、労を助く、万人和合す、 独居の友となる」の十のメリットをいう。
酒に別腸あり
酒の入る腸は別物で、酒量は体格のみかけによらない。
酒の酔い本性違わず(本性忘れず)
酔っていても、その本性は失われないものである。ただし、「酒の上」という 便利な言い訳の言葉もある。
酒の皮を剥く
「剥く」は、盃の酒を飲まずにこぼして捨てること。転じて浪費する、または 贅沢を尽くすの意に用いられる。
酒はかん(燗)、さかな(肴)は刺し身、酌はたぼ
酒はほどよくかんをし、さかなには刺し身を食い、たぼ(美人)の酌で飲むの が最高。
酒は憂いをはらう玉ぼうき
酒は心の憂いを掃き去るほうきである。「心の憂さの捨てどころ」などともい う。酒のストレス解消の効用を指す。
酒買って(あるいは「酒盛って」)尻切られる
酒をすすめて、かえって酔った相手に乱暴されるという意から転じて、好意で やったことが、かえってアダとなること。
酒と朝寝は貧乏の近道
朝寝、朝酒は小原庄助さんの例をみるまでもない。
酒はホロ酔い、花は蕾(半開)
酒はホロ酔いが良い。
酒はやめても酔いざめの水はやめられぬ
酔いざめの水は酒をしのぐものがある。同様の言葉に、「酔いざめの水、下戸 知らず」がある。
酒呑みの尻切れじゅばん
酒代に追われて服装にまで手が回らない
一杯、人、酒を飲み、二杯、酒、酒を飲み、三杯、酒、人を飲む
酔態を良くとらえた言葉である。はじめは、酒を楽しんでいるものの、しだい に酔いがまわり、やがて酒の味も周りの雰囲気も分からなくなり、ついには、酒 が酒を呼ぶようになるということである。適量にとどめて飲む大切さをいう。
酒はさかな(肴)、さかなは気取り
酒はさかなによって引き立ち、さかなは酒席の雰囲気による。酒にあったさか なを選び、料理を楽しみながら酒を飲もう。